通夜は本来、遺族や近親者、親しい友人など、故人と深いかかわりをもつ人たちが集まって、夜通し故人との別れを惜しむ儀式です。一般の人は、葬式か告別式に出席するのが本来の形です。
ただ現在は、仕事などの都合がつきやすい通夜に、一般の人も参列することが多くなっています。
通夜は本来、遺族や近親者、親しい友人など、故人と深いかかわりをもつ人たちが集まって、夜通し故人との別れを惜しむ儀式です。一般の人は、葬式か告別式に出席するのが本来の形です。
ただ現在は、仕事などの都合がつきやすい通夜に、一般の人も参列することが多くなっています。
また元来、葬式と告別式は別の意味を持つものです。葬儀は宗教的な儀式で、告別式は葬式の後で友人や知人、一般会葬者が焼香をすることによって最後の別れをする儀式です。
最近ではこの二つが一体として営まれることが多いため、一般弔問客も葬儀の時点から参列するようになりました。
通夜とは、その字の通り夜通し遺体とともに過ごすことを言うのですが、現在では夜通し柩を守るのは近親者に限られます。通夜は正式な儀式ではなく、身近な親しい人の集まりなので厳密なしきたりといったものはありませんが、席順は血縁の近い人から祭壇のそばの席に着くのが普通です。
通夜ぶるまいは、弔問に対するお礼とお清め、故人の供養のために設けられる席です。誘われたときは遠慮せずに席について一口でも箸をつけるのがマナーです。
葬儀の後遺族や親戚が集まって食べる精進料理は、大阪府では初七日の法要のあとに食されます。高野豆腐や唐揚げは通常の精進料理でも特に使われる頻度が高い料理ですが、通常四角形に切られて調理されるこれらの料理は、大阪府の精進料理では三角形に切られます。この風習は、普段とは異なる行動を行うことで、日常と葬儀を切り離す「逆さごと」の派生として定着した風習であると言われています。
その他、通常葬儀の日として避けられがちな友引の日にやむなく葬儀を行う場合は、「いちま人形」と呼ばれる人間の代わりになる人形を棺に納める、骨壷を二つ作って一報を菩提寺などに納める、などの風習が大阪府には存在しています。
全国的には香典袋は白と黒の水引が付いた者が使われますが、これが大阪府の場合は少し水引の色が違っており、黄色と白の水引が香典に付けられます。
白黒の代わりに黄色と白の水引を香典に付ける風習は全国でも近畿地方でしか見られないものですが、この風習は、この地方で水引の色として黒が避けられていたことが理由とされています。つまり喪中に使われる黒は、宮中を象徴する色である「玉虫色」に似ており、近畿地方では特に混乱を招いていたため、黒の代わりに「喪」を象徴する色である黄色が水引の色として使用されたと言われているのです。